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分刻みの過密スケジュールのなか時間を作って当店に来てくださいました〜。千砂さんの旧姓は伊藤だそうで(笑)商売とあまり関係ない話もしながら、近年のブルゴーニュ・ヴィンテージ情報等、短い時間ながらお話できました。トロボー、クリスト・フルーミエ、モーリス・エカール、ブルーノ・クレール、フランソワ・ラヴノーさん等とも交流があるそうです。この日の外は雨が降っていたので、傘をおすすめしても、『畑仕事等で雨に濡れることにはなれているから〜』と言っていたのが、ブルゴーニュっぽくてかっこよかったぁ。ブルゴーニュに行きたくなっちゃうじゃん! 和食の基本はだし。日本のおだしはかつおだったり、こぶだったり、海のものですよね。ブルゴーニュの土地はその昔海の底だった。だからワインにミネラル感、それが熟成してくると旨みになっていくんだと思っています。ブルゴーニュの赤ワインにかつおだしの香りや梅をかんじ、白にゆりねや栗ご飯を感じるのは私だけではないでしょう。鍋物に欠かせないポン酢にあわすことのできるワインはブルゴーニュだけなんではないでしょうか。 (ビーズ千砂さんご本人からいただいたメール、和食とブルゴーニュワインの相性について2004年1月18日のコメント。感謝!)」 Vergelesses 2000。レストランヴィンテージと呼ばれるだけあり、今、どんどん楽しんでいただきたい。1999年の健康優良児ヴィンテージにかくれてしまい、評論家の評価はいまいちではありますが、実際に飲んでいただければ、2000年のつつみこむようなやさしさに触れること間違いなし。決して主張するタイプではないけれど、控えめな、今となっては死語となってしまった大和撫子のように芯がしっかりとしたタイプ。Vergelesses特有のアミノ酸系ミネラル感は健在。是非是非、佃煮にお浸し、筑前煮のような日常的な和食と共に楽しんでいただきたいと思います。 ついでに2000年の白について。とてもふくよかでマイルドなタイプ。そしてとてもリッチ。酸にとげがないので、果実味いっぱいの若さをすぐに楽しんでほしい。赤、白共に飲みごろは今から99年が飲み頃になる5年後かな。 (99年は果実味がクローズし始め、まったく99年の醍醐味を味わえない状態になっています。半年ほど前から急に眠気がおそってきたようで、しばらくは静かに寝かせておいてあげましょう。) (上記はすべてビーズ千砂さんご本人からいただいたメール、2003年12月12日のコメント。感謝!) ※画像もビーズ千砂さんから送っていただいたものです。 Charlemagne98とLatriciere98ですが、半年ほど前にCharlemagne98をマグナムから飲みました。ボキューズのレストランでのことでしたが、ポール・ボキューズが「おかわり」をおねだりしたほどでした。1998年は収穫量の少ない年で、下手をすると、過剰なまでに凝縮した果実味が邪魔をしてネクターのようになりがちですが、半年前の印象は、豊富な果実味をこれまた豊かなミネラル分が支え、とてもまろやかなそれでいてエレガントな、それはそれは素晴らしい一本でした。98白は豊かな果実味を楽しむとするのならば、今からもう飲み頃とでもいえるのではないでしょうか。 Latriciere98は久しく飲んでいません。98赤はタンニン分が強く、98年生まれの息子のようにまだ荒々しいのではないかと思います。 98のSavigny ヴィラージュ Bourgeotsをたまに開けますが、デカンティングをすると落ち着きます。私は最近フランス人テイストになってきて、若々しいうちにワインを飲むのが好きなので、97やデカンティングした98が最近のお気に入り。 99は果実味がクローズし始め、ややバランスが崩れ始めました。 2000を飲む機会がいちばん多いですが、とてもチャーミングと思っていた2000年も最近VergelessesやGettesあたりに、ちょっとタンニンの角がたちはじめたように感じます。2000Serpentieresは今、旬です。 (上記はすべてビーズ千砂さんご本人からいただいたメール、2003年10月21日のコメント。感謝!) ※画像もビーズ千砂さんから送っていただいたものです。下の画像は、ビーズ千砂さん著『世界で一番贅沢な生活』にも登場。ちょーかわいいユウゴ君。
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